教育理念・方針

教育理念

① 3つの心

永安寺学園幼稚園は仏教園です。仏教を開いたお釈迦様の「教え」を基とした仏教情操教育(たくさんのものに触れ合い、心を豊かにする教育)を行います。 お釈迦様の「教え」に触れる中で、特に「智慧の心」と「慈悲の心」と「感謝する心」を幼稚園での様々なあそびや行事を通し、また友だちとの関わり合いの中から学んでいきます。

智慧ちえの心」~考えて実行していく力(物事を成功に導く力)~

様々な経験を考えて努力し乗り越えた(成功した)結果、目標が達成されます。 その様な経験をすると充実感や達成感を得ることができます。これが、次への活動意欲につながります。乗り越える(成功する)ために、自分は人々の中でどのように行動すれば良いかを考えて成功に導こうとする力が智慧の心です。

慈悲じひの心」~人と支え合うことを大切にする力(助け合う力)~

友だちと力を合わせて目標に向かっていけば、一人で行うより、素晴らしい結果を得ることができ、喜びを共有できます。喜びを共有する友だちは、時に悲しみを分かち合える関係にもなります。喜び悲しみを共有できる友だちの大切さを感じ、人と支え合う(助け合う)ことを大切にする力が慈悲の心です。

感謝かんしゃする心」~感謝し合って素直に生きる~

子どもたちの周りにいる様々な人々との関わり合いの中から、それぞれが支え合っている(助け合っている)ことを自然に自覚し、相手に対して感謝の心を持って接することができるよう教えてまいります。 子どもたちが保護者の皆様へ、ご家族へ、先生へ、友だちへ感謝の心を持ち、相手を思いやれる素直な人間に成長できるように願っております。

② 心集い合う幼稚園

幼児教育は周りの人々の子どもたちを思う心が集まれば集まるほど、よりよい成長へ導いていけると考えております。子どもたちの成長の後押しをするのは、身近にいる人々の、温かくて深みのある眼差しです。「自分を見守ってくれている人がいる」という思いは、成長にとって何よりの栄養となります。 ご家族や先生たちが子どもに寄り添い温かく見守ろうとする心、保護者の皆様の我が子を思う心、先生たちの園児を思う心、沢山の子どもたちを思う心が集い合う幼稚園(子どもたちを思う心が豊かな環境)でありたいと思っております。

教育方針

① 総合的な心身の発達(5つの力)(幼稚園教育要領 五領域)

卒園までに子どもに身につけさせなければならない5つの力の発達に力を注ぎます。
  • 健康・・健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活を作り出す力。
  • 人間関係・・他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て人と関わる力。
  • 環境・・周囲の様々な環境に好奇心を持って関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力。
  • 表現・・感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現力を養い、想像力を豊かにする力。
  • 言葉・・経験したことや考えたことなどを自分の言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育てる力。
  • 健康
  • 人間関係
  • 環境
  • 表現
  • 言葉

6番目の力

挨拶・・永安寺学園幼稚園では、先生と園児、園児同士、家族とお子様の挨拶を大切にしています。教育理念である「3の心」も周りの人々との様々な関わり合いの中で学んでいきます。その人々の関わり合いの原点が挨拶と考えています。

② 約束や決まり事を学ぶ

良いことをした場合は沢山褒めて、良くないことは指導して集団生活の中での約束や決まり事(待つ、譲る、お礼、お詫び)を学び身につけていくようにします。
  • わがままを常に言う園児がいると先生はその子供にかかりきりになってしまいます。その間じっと待っている他の園児の事も先生は常に考えなければなりません。わがままを言う園児には、園児の気持ちを聞いたうえで適切な指導をし、わがままを言わないようにしていきます。
  • 叩いたり、かみついたり、ひっかく等、他人に危害を加えた場合は、今後絶対にしないように厳しく指導し、ご家庭にもお伝えした上で、指導の協力をしていただきます。

③ 「まだ」ではなく「もう」

「まだ幼稚園だから、まだ3歳だから」とつい考えてしまうことがあります。
永安寺学園幼稚園では、その年令を過ぎてしまうと、その時期に指導しなければならないことを逸してしまう場合もあるということを念頭に置いて、それぞれの年齢時期に子どもにとって一番必要と考えられる教育を行います。
年少、年中、年長、それぞれの学年でその時期ごとに大切な教育を全教職員が協力し連携して行ってまいります。

④ 教える側の意識

先生たちは向上心を持ち、毎日反省の上にたって園児の教育活動を行っております。園児の降園後は、話し合いを行い連携を怠らない様、全員が同じ意識を持って教育に取り組むよう徹底しております。幼稚園では、常に先生同士が声を掛け合い助け合う心(慈悲の心)を大切にしております。先生たちが園の教育理念を実践していなければ、子供たちにその大切さは伝わりません。園児たちは卒園までその先生たちの姿を見続けていきます。
教育とは教える側の心が皆同じでなければいけません。永安寺学園の全教職員がお子様一人ひとりとしっかり向き合うとういう同じ意識をもって、接してまいります。